自然栽培を楽しむ会 とちのら 活動理念


(2016/03/28制定)いま、全国的に自然栽培農業が活性化しています。私たち栃木県も負けてはいられません。

  

そこで、栃木 自然栽培を楽しむ会“とちのら” を立ち上げることとなりました。

  

私達とちのらは、生産者、流通業者、飲食店、消費者などの立場や幅広い世代の人たちが参加し。

  

さまざまな農法や〇〇式、〇〇派、などの方法や論法でそれぞれと壁を築くことなく、そして否定することもなく。

  

お互いに尊重しあいながら相乗効果で高めあい、楽しみながらそれぞれが調和し、

自然栽培の可能性を追求し、

心豊かで明るい未来へ貢献できたらと考えています。

       

“様々な農法を否定することなく”について具体的に申しますと、今の食糧事情は慣行農法(通常の農薬や肥料を使用する農法)によって支えられています。

  

言い換えれば、“いま”を作ったのは緑の革命を起こした慣行農法のおかげだといえると思います。

  

そのおかげで、より環境や健康に配慮できる余裕が生まれ有機農業やオーガニック、そして私達が今こうして盛り上げようとしている自然栽培や自然農法が芽生えました。

  

その事実を踏まえると、慣行農業を決して否定などできない。むしろ感謝しなくてはならないと思うのです。

       

そして、有機農法、オーガニック、炭素循環農法など、さらには自然栽培や自然農法の中でもより細かな式や派で分かれて存在しています。

  

ですがそれぞれの経験や知恵、技術などを相互作用で共に高め合うことが大いに可能だと思っています。

       

私達とちのらは、そういった様々ある農法を尊重し、それぞれがもつ良い部分から学び吸収して理想の農法をはぐくめるように、またその逆もできるように。

  

方法や論法で壁を作らず、まず私達人間が調和をしよう。そう掲げたいと思います。

  

 それぞれを否定せず、お互いに尊重しあうことで、色々な農法の垣根を越えて、実践者同士もまた調和し、切磋琢磨しあう会でありたいと思います。

   

そしてそれは、販売店も飲食店も消費者も同じでありたいと思います。それぞれを否定せず、共に楽しみ盛り上げてゆこうではありませんか!

       

立場はそれぞれ違いますが、生産者にできること、販売店にできること、飲食店にできること、消費者にできること、それぞれにしかできないことがあります。

  

それぞれができることをし、私達の思う理想の未来に近づけるように、気軽に楽しみながら、力を合わせてもりあげて参ります!

     

 

【会の理念、規範、ルール。】

 

一、自然、生き物、人間が調和し、こころ豊かで明るい未来を目指す

 

一、無理なく楽しく自由に、自然栽培を盛り上げる。

 

一、他の農法や考え方を否定せず、相乗効果で高めあい、私達人間が同士がまず調和する。

 

一、自然栽培の無限の可能性や、現代文明から学ぶこと、自然の素晴らしさ。

       それら私達が学んだ知恵や教養などの大切なメッセージを、世間に、子ども達に伝えてゆく。温故知新と、足るを知る自然と調和した心豊かな文化を。

2016/03/28


 

運営の心得】運営として関わりたい方必読!

【ボランティアの基本、無理なくの意味】

 

とちのらの活動は実質ボランティアに近い、または同じになるかと思います。

ボランティアについての本や鹿沼市民活動センターで講座を受けた際に学んだ事なですが、『ボランティアは自身が自立していてこそすべきもの』で『瞬発力より長期継続が大切』です。ボランティアに躍起になり自分が崩れてしまっては本末転倒であり、その結果長期的に継続が出来ないのでは、望ましい結果とは言えないからです。

なぜ継続が重要視されているかというと、簡潔にいうと『世の中の問題はちょっとやそっとでは解決しないから』です。

3.11からの復興も震災遺児支援も、足尾の山に100万本の木を植えることにも、それには『解決に向けて動く者が存在し続けること』が大切。だから自分自身も、支援が必要な側と同じように大切にしなくてはいけない。という事です。

 

つまり、自身の生活の基盤(自身の健康、休息、子育て、仕事、趣味、家族、などなど自身の基盤になっている大切な物事は十人十色だと思います)それを削ぎすぎず、余裕があったら『とちのら』にご参加ください

もちろん『多少趣味の時間を削ってでも、とちのらでこのプロジェクトに情熱をそそぎたいんだ~!!』と熱意のある方も大歓迎ですし、『少しでもよければ力になりたい!』というかたも大歓迎です

なので、活動参加の力加減はそれぞれ皆さん自身にまかせますですがどうか無理をしすぎないようにお願いします!

メンバーと助け合い、補い合い、協調し合い、まるで自然栽培の生態系のように調和したコミュニティを目指しましょう!

 

!不安要素!それは『メンバー間の活動量や熱意のギャップからくる空気の支配や不和』

認識のずれはどうしてもあると思います。

なので【焦らない、押し付けない、尊重する。】とちのらはあくまで私たち『市民』が集まって活動するコミュニティです。なので企業やビジネスのようにまとまった時間もお金も無いです。必然的に早くはない、ゆったりとしたスピードになると思います。ましてそれぞれが仕事や自分の目標を日々精進しながら、合間を縫ってのとちのらの活動です。ゆったりは悪ではなく、活動持続のための良い事ととらえていけたらと思います。

私たちには潤沢な資金やまとまった時間は無い。ですが情熱や知恵、繋がりがある。創意工夫で質の良い充実した企画を行ってゆく事は出来る!『一般市民でもみんなで知恵や創意工夫やコミュニティでこんなに良いものが出来るんだぜ!』というようなイメージで、楽しみながら体現できたらどんなに素敵でしょう!

それが明るい未来へと動く歯車のひとつになる事を信じて


(2017/10/06)追加概念
・とちのらによる他農法の尊重→理想共有による共通理想への道筋

〝役立つ学べるプロジェクトの役割り〟

各農法の概念や線引きは最低限までで、細分化して分ける勉強会は要らないとなりました。


実際世間でいわれる各農法の違いを判断する物差しは確かにあるけれども、実際は細分化しすぎで複雑化しており、むしろ不便で不鮮明な部分があるのも現実です。


例えば、「俺んとは自然栽培だ」と言いながら籾殻や竹炭をまく方がいたり(これは厳密には有機になります。炭素循環農法の気もみえます。)、代表秋沢の自然栽培の梨のやり方も、ナチュラルハーモニーさんの概念からすると自然農にあたるなどがあります。


様々な種類の複雑化。

そして実践者の主張と世間の概念が一致しない場合が実際多々ある。


ならば、実践者が実体験を話し、聞き手さん側がよく聞いて、農法の枠でくくらず、“◯◯さんは◯◯さんらしい無農薬無肥料自然派作物” というように、


《農法でなく農家さんで選ぼう》

という概念で行くべきではないか。と考えるようになりました。


福岡式自然農、川口式自然農、木村式自然栽培、ナチュラルハーモニー式自然栽培、MOA自然栽培、バイオダイナミック農法、超自然農法、炭素循環農法などなど、全員が全員、全てを学ぶ必要はないと思います。


大まかに分けて覚えるべきは

【農薬肥料の慣行農業】

【無農薬有機肥料の農法】

【無農薬無肥料の農法】だけ。


その他細かいやり方は、農家さんそれぞれが自分の畑(畑も環境も同じ地域でも十人十色なのも確かですね)その自然環境に合わせて一生懸命学び考え、試行錯誤し努力するわけですから、やり方が統一できなくて当然。(主張と世間の概念のズレも生じる)


でも結局、皆理想は同じ。


自然に人に生き物に優しく、明るい持続可能な未来を望んでいるはずです。(だからとちのらは他農法を尊重する。)


ならば【方法論や概念枠の「農法」を主として推進を考える今までの概念から、農家さんその人の魅力や意志や畑環境、そのリアルな実践を主として見る、言ってみれば「自然農家」の推進という概念】

のほうが良いのではないか。


これならば厳密な農法線引きに無駄に情報混乱せずに済みます。

シンプルかつ、各実践者の自然調和型農のリアルを知れる。

生産者が聞きに来る場合、話し手の経験やノウハウをしれて共有できる勉強会にもなる。


農法でなく農家さんにファンが集い、皆共通意識を持って、立場と農法のボーダーを超えて皆でワイワイ明るい未来の理想へ向かうと。


そのほうが共感→共鳴→協調→調和→明るい未来、へと大きな力へと一つになってゆく。

すごくいいんじゃないかと思いました。



こうして、とちのらの「他農法を尊重」を表す役どころ「役立つ学べるプロジェクトの方向性」を示し、心置きなく実践して行きたいと思っております。